進藤圭太
2025年12月9日

エグゼクティブインタビュー:クラフト用品の世界をつなぐ

Executive Interview: Connecting the World of Craft Supplies

エグゼクティブインタビュー:クラフト用品の世界をつなぐ

エグゼクティブインタビュー:クラフト用品の世界をつなぐ
株式会社ソウヒロ 代表取締役社長 塚本直重氏と

今回のインタビューでは、手芸用品ブランド「ジョイント」を展開する株式会社ソウヒロの代表取締役、塚本直成氏にお話を伺います。テキスタイル業界での経験を活かし、国内外のバッグメーカー、レザークラフト作家、そして趣味の愛好家を支援するブランドを立ち上げた経緯について伺います。


Q1. 塚本様、まずはご自身と株式会社宗弘について簡単にご紹介いただけますか?

塚本尚成:バッグなどの縫製品に使用される生地・資材を扱う株式会社宗弘の代表取締役、塚本尚成です。自社ブランド「Joint」では、主にバッグ作りに使われる革紐、持ち手、パーツ、金具など、幅広いクラフト用品を取り扱っています。プロブランドから個人の趣味の方まで、作り手の皆様に安心してお使いいただける確かな素材を提供することを目指しています。

Q2. Jointブランドはどのような製品に注力していますか?

塚本:ジョイントは、ハンドルやショルダーストラップ、装飾パーツなど、バッグに使われる本革パーツを専門に扱うことからスタートしました。その後、お客様の声を聞きながら、それらの革パーツに合う小物金具や留め具、アクセサリーなど、関連アイテムも展開し、今ではジュエリーや革小物にも使えるパーツも取り扱っています。パーツ自体が、新しいハンドメイドのインスピレーションの源となるように、常に開発に取り組んでいます。

Q3. 市場にはすでに多くのクラフト素材が存在していますが、どのような素材を開発するかはどのように決めているのでしょうか?

塚本:確かに、世の中にはクラフト素材が無数にあります。しかし、作り手の方とお話をすると、「こんなものが欲しいのに、なかなか見つからない」という声をよく聞きます。私たちの商品企画は、常にそうした具体的な声から始まります。どんなバッグを作りたいのか、どんなサイズ感にしたいのか、どんな風合いにしたいのかを丁寧にヒアリングし、そのニーズにできるだけ近づけられるようパーツを設計します。自分たちが売りたいものを押し付けるのではなく、お客様の真の課題を解決するようなものづくりを心がけています。

Q4. あなた自身の経歴は、ビジネスの運営にどのような影響を与えていますか?

塚本:私は幼い頃から繊維や素材に携わってきたので、品質と信頼性の大切さを肌で感じながら育ちました。工場や営業の仕事を通して、素材は見た目が良いだけでなく、丈夫で扱いやすく、経年変化にも耐えられることが大切だと学びました。その経験から、私たちの製品を使ってくれる職人さんたちへの敬意を育みました。だからこそ、宗弘ではデザインだけでなく、厚みや柔軟性、色の均一性、そして長期供給など、細部にまでこだわっています。

Q5. あなたは非常に人間関係重視の営業スタイルで知られています。お客様と接する際に大切にしていることは何ですか?

塚本:私にとって、お客様は決して「ターゲット」でも「相手」でもありません。心から応援したい人に出会うような気持ちで、一人ひとりと向き合うようにしています。ただ商品を売りつけるだけでは、お付き合いは長続きしません。お客様のビジネスや課題、そして本当に役立つ商品とは何かを深く理解しようと努めています。「エンドユーザーにとって良い商品を作る」という共通の目標を共有することで、自然と信頼関係は生まれます。この信頼こそが、私たちのような小さな会社が着実にネットワークを広げてきた基盤なのです。

Q6. 世界のハンドメイド・DIY市場におけるジョイントの役割をどのようにお考えですか?

塚本:世界中でハンドメイドや小ロット生産を楽しむ人が増えています。同時に、日本のものづくりならではの温かみや安心感を持つ素材を求める人が増えています。オンライン販売を通して、日本のショップだけでなく、海外のクリエイターにも商品を届けられるようになりました。Jointは、日本の高品質なパーツを通して、世界中の個性豊かなハンドメイド作品を支える架け橋になればと思っています。

Q7. 海外のお客様向けの製品を設計する際に心がけていることは何ですか?

塚本:私たちは3つの点にこだわっています。1つ目は、ユニバーサルなユーザビリティ。サイズや仕様はできる限り世界基準に適合させる。2つ目は、情報の明確化。日本語がわからない人でも分かりやすいように、商品名や寸法、説明文を記載するように心がけています。そして3つ目は、私たち自身のアイデンティティを維持すること。国際的なニーズに適応しながらも、丁寧な仕上げや素材の選定といった日本のものづくりの強みは、部品にも反映させたいと考えています。

Q8. 今後、宗弘さん、そしてジョイントでどんな未来を築いていきたいですか?

塚本:当社は、作り手の方々に寄り添い続けたいと思っています。常に耳を傾け、共に新しい商品を開発し、彼らのスタイルや市場の変化に合わせてサポートしていくこと。長期的には、世界中の人々がバッグやレザークラフトの素材を考える時、ジョイントの名前が挙がる存在になってほしいと思っています。私たちのパーツが、多くのハンドメイドブランドの成功を静かに支えることができれば、それは私たちにとって最大の喜びです。

Q9. 最後に、ハンドメイドやクラフトが大好きな読者にメッセージをお願いします。

塚本:手仕事は時間と根気が必要ですが、だからこそ一つ一つの作品が特別なものになるんです。素材を厳選し、心を込めて作り上げた作品には、量産品にはない物語が宿ります。ジョイントのパーツが、皆様の創作活動の小さなパートナーになれば嬉しいです。もし「こんなパーツがあったらいいな」と思ったら、ぜひ教えてください。皆様のアイデアが、私たちの次の製品づくりの糧になります。


株式会社宗弘の塚本尚成さんへのインタビューをお読みいただきありがとうございました。塚本さんのお話が、皆さんのハンドメイドや商品開発に新たなインスピレーションを与えてくれることを願っています。

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